アンティーク家具達のプロフィール③ 【 エミール・ガレ「 marquetry dragonfly table 」 】
2022/03/26
marquetry dragonfly table
フランス・アール・ヌーヴォー期を代表するデザイナー、アートディレクター “ エミール・ガレ ” の希少な「 marquetry dragonfly table 」サイドテーブル。
陶器やガラスの製造で、装飾芸術家としての国際的な名声を確立したエミール・ガレ( 1846-1904 )は、1886年から家具の製造に着手し、1889年のパリ万博では家具の分野で銀賞を獲得しています。
動植物に造詣が深いエミール・ガレの作る家具はガラス細工と同様に、繊細な象嵌細工が施されているのが特徴です。
ガレは日本の文化に影響を受けたと言われていますが、象眼細工をよく見ると日本的なデザインが取り入れられていることがよく分かります。
こちらはリッツカールトン大阪で使用されていたものですので、中々お目にかかれない希少な逸品ではないのでしょうか。
アールヌーボー(アールヌーヴォー) / art nouveau とは
19世紀末から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパを中心に開花した国際的な美術運動。
浮世絵など日本からやってきた日本美術の影響を受け、古典的な芸術から脱皮して新しい美の革新を求めたのがアールヌーボーです。
エミール・ガレの作品が何故ここに?!と、思う方もいらっしゃると思います。是非、その何故の思いで作品をご覧になって、感動の真をご堪能下さい。また、ガレって誰?!と言う方は作品を観て、感じて、真髄をご堪能下さい。